貯留槽工事について

台風やゲリラ豪雨などにより、河川の氾濫による水害だけでなく、都市部にも浸水被害が発生しています。いずれも大量の雨水を処理しきれず、一度に流れ出してしまうために起こる現象です。これらの問題を解決する手段の一つが、貯留槽です。大量の雨水を一時的に貯留槽内に溜め、オリフィス枡という特殊な枡を通して少しずつ流出します。
また、都市部ではヒートアイランド現象を抑制するため、貯留槽に溜めた雨水を利用する場合もあります。草木への水、水洗トイレなど、経費削減の一環として、飲用以外に利用することも可能です。
設計から施工・納品までの流れ
事前確認
基礎の形状や寸法、仕様などを確認します。

掘削・基礎工事
貯留槽を設置する場所を掘削します。
また、基礎部分を工事して整えます。

保護シート(1重目)施工
保護シートを設置します。

遮水シート施工
保護シートの上に、遮水シートを設置します。
※透水タイプの場合は使用しません。

保護シート(2重目)施工
遮水シートの上に、もう一枚保護シートを設置します。
※透水タイプの場合は保護シート1重のみです。

ユニット組み立て
設計図を元に、貯留槽ユニットを組み立てます。

流出接続管・管周施工
貯留槽からの流出用の接続管を施工します。

シート収め・組み立て完了
組み上がった貯留槽ユニットの上に、保護シートを被せて仕上げます。

埋め戻し
貯留槽の上から土を被せ、地中に埋め込んでいきます。
完成
埋め戻して周りと同じ高さに整えたら完成です。