溜まった水を草木に散水

玄関前や中庭、空中庭園、屋上緑化など、公共施設や商業施設の多くは草木を栽培しています。街の景観やデザインに合わせて、訪れる人のための観賞用として、またはヒートアイランド対策の一環として、樹木や季節の花など、様々な草木が植えられています。それらの草木が多いほど、施設による散水用の水道代は増える一方です。
それらの経費対策として、貯留槽を利用することが可能です。建物周辺に降った雨水を貯留槽に溜め、その水を草木への散水に利用します。
散水用として貯留槽の水を使用したい場合は、周囲への浸透が遅くなるよう施工します。ご利用方法に応じて、貯留槽の施工が変わりますので、散水に利用したい場合は事前にご相談ください。
冬は除雪のために散水

除雪するために、貯留槽の水を利用することが可能です。気温が氷点下になる場合は散水した水が凍ってしまうために使えませんが、日中など、比較的暖かい場合には有効な方法です。周辺の道路などに水を流して融かすため、散水消雪(消雪)と呼ばれます。
散水消雪であれば、従来の除雪作業を行う必要がなく、人員削減にもつながります。特に都市部や、車輌と人の出入りが多い大型商業施設などでよく導入されています。
除雪専用の散水設備を設置する場合と、積雪があったときだけ機材を使用して散水作業を行う場合があります。毎年の積雪日数や施設の利用人数、貯留槽の大きさなど、お客様の環境に合わせて提案いたしますので、散水消雪をお考えの方は貯留槽設置.comにご相談ください。
水洗トイレの水に利用

人が利用する施設において、トイレは毎日利用される設備です。ほとんどの施設で水洗トイレが採用されており、毎日の水道代の多くを占めています。
貯留槽に溜めている雨水を水洗トイレに利用することで、水道代の節約につなげることが可能です。水洗トイレに利用する場合は、貯留槽に溜めた水をポンプで汲み出し、水洗トイレ用のタンクなどに保存します。雨が降らない期間が長期にわたるなど、貯留槽に水が溜まらない場合には、タンクではなく通常の水道から水を利用することができるため、心配はいりません。
タンクへの汲み出し用ポンプにつなぐことができるように、貯留槽の設計段階から考える必要がありますので、水洗トイレに貯留槽の水を利用したいとお考えの場合は、事前にご相談ください。